先日、生まれて初めて能舞台を鑑賞してきました。
なぜ能舞台を観に行ったかというと、今年2月に行った八戸旅行がきっかけです。
八戸美術館へ行った際、たまたま能面の個展が開催されていました。
そこで、たまたま作り手の方とお話することができたんです。
能面は、分厚い1枚の木板を手で彫って形を作り、お色を入れていくのだそうです。
あのなめらかな肌の曲線や、般若などの荒々しい表情が、人の手作業で作られているとは!
とちょっと驚きました。
そして、一番難しいのは目を彫り入れていくことだそうで、役柄の内面をどれだけ理解しているかが目に現れるので、とても難しく、また面白いところでもあるのだそうです。
ちなみに能舞台を知らない私でもよく知っている般若の面というのは、怒りや悲しみ、嫉妬などによって変わってしまった女性の姿なんだそうです。
それを聞いた夫がすかさず「我が家でも時々見かけますよ」と作り手の方にジョークを飛ばしたので、般若顔で睨んでおきました(笑)
敷居が高く、難しくて理解できなさそうと思っていた能ですが、怒りや嫉妬、悲しみなどの人間の感情を豊かに表現していたのだ、と思うと、ちょっと身近に感じました。
今も昔も、人間の根本って変わらないものですね。
間近で能面を見ながら色々とお聞きするうち、能舞台について
おもしろそう・・・!
と興味が湧きました。
でも能舞台って、きっとチケットも高そうだし、そもそも能に関する知識や教養がないと楽しめなさそう・・・
と思って、その後は能舞台のことが頭からすっかり消え去っていきました。
が、先月熱海のMOA美術館へ行った際、能楽堂があったのです。
その日は能舞台の公演などはなかったのですが、能楽堂のホールを開放していて、自由に見ることができました。
そしてその入口に、能舞台のフリーペーパーが置かれていたので、ひとつ頂戴してきました。
見てみると、チケットがお高い公演もあったのですが、私でも手に届きそうな公演も・・・!
でも、フォーマルな服装(着物とかスーツとか?)で行かなきゃいけないんだろうか?
そもそも、知識や教養がないと楽しめないかも・・・
それに、鑑賞にも色々ルールがありそうだよな・・・
と思ってネットで調べてみたら、
えっ、ジーンズで行ってもいいの?!
知識がなくてもいいんだ!
と、ホームページの言葉に背中を押され、夫にも聞いてみると、
ぜひ行ってみたい!
とのことだったので、いざチケットをポチってしまいました。
そしてついに、貧乏夫婦はついに能楽堂に足を踏み入れたのです・・・
つづく!
今日もお読みくださりありがとうございます。
素敵な一日を! ↓
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